高山遠征記(不死川)

2003年の2月20日、友人たちと高山に行きました。そこで思いもかけず忍者関係の施設にめぐりあいましたので報告します。

友人の田舎に招待されていたのですが、そこから電車で1時間ぐらいで高山につきました。寒い日で、雪がかなり降っていました。高山には12時ごろ着きました。橋の上にいきなり足長という奇怪な人形が出迎えてくれて驚きました。 やたら多い焼きそばや丼もので昼食をとってから

高山には、町じゅうに「さるぼぼ」という赤い人形がありました。こけしみたいなもののようです。さるぼぼドラえもんやさるぼぼキティなんていうものも売られていました。等身大のさるぼぼ(バイクに乗っている)までありました。


(左)さるぼぼドラえもん

土産物屋に「缶ビリーバボー」というなぞの缶詰が売られていました。どうやら「大人のおもちゃ」の詰め合わせらしかったのですが、買わなかったので何だったのかはわかりません。


(左)うますぎる字 (右)どう見ても本物

昔の町並みという観光地があり、とりあえずそこに行ってみたところ、そこに忍者屋敷?のようなものがありましたので入ってみました。以下は、それについて以前他のところで書いた文章です。

からくり屋敷には独特の魅力がある。古事記にも、からくり屋敷を使って神武天皇を殺そうとするエピソードが出てくるが、この話をわざわざ書きとめたということは、昔の人も面白いと思ったからなのであろう。もし私が自由に家を作っていいことになったら、扉はぜひ「どんでん返し」にしたいと思っている。槍で天井を突く、というのも一度はやってみたい。

さて、友人たちと高山という町に観光に行ったことがある。昔の町並みという区域があり、そこをぶらぶらしていたところ、思いがけなくからくり屋敷を発見した。正確な名称は「飛騨民族考古館」で、案内のチラシによると次のような施設である。

高山城主金森氏の御典医、上田玄泰の住跡を一般公開したものです。この上田邸は、永い年月の間、不思議なほどほとんど修理の手が加えられていません。腐朽していない湯殿や井戸も江戸時代そのままにまた、本座敷のツリ天井、忍者窓、中庭から宮川に通ずる抜け穴など、特殊な仕掛けが随所にあって興味深く観覧していただけます。土蔵内には飛騨一円から集められた石器、土器、古民芸、古文書、古美術など約千点を展示しております。


(左)忍者屋敷入り口 (右)忍者

大体この解説のとおりで、普通の博物館であった。ツリ天井は、天井裏の紐を切ると天井が落ちてくるという仕掛けらしく、実演はしてもらえなかった。抜け穴は、雪に埋もれていて見えなかった。そういうわけで、伊賀や甲賀の忍者屋敷を訪れたときのような面白さはなかったのだが、案内のおっさんに味があってよかった。

「下水工事をしていて抜け穴を発見しました」

「ここの城主は影武者の…忍者が…」

といった解説をこの上なくうれしそうな、味のある表情でしてくれるのだ。以来、私にとって高山のイメージは「下水工事をしていたら抜け穴が見つかる町」なのである。

この後市役所跡にいってPC98を見て興奮したり、城址(しろあと)に登って雪を投げあったり、OL二人組みの後ろをつけたり、酒蔵で試飲したりして遊んだのですがその辺は省略します。書き忘れていたんですが、人力車を引いているちょんまげのおっさんでどう見ても本物にしか見えない人がいました。高山に行ったらぜひ会ってください。


(左)市役所跡にて (右)城址にて

展示してあった説明の文章(重いです)

人形の町高山

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その後の高山

それから一年後の2004年2月13日、前の年の楽しかった思い出に引かれて、私たちはまた高山にやってきました。

久しぶりに来てみると高山は脱力物件の宝庫でした。年によってだいぶ印象が違います。今回は平日だから人がいないというのもあったかもしれないのですが…。

忍者屋敷

今年は私は行かなかったのですが、行った者によるとあのいい味の親父ではなくただのやる気のないアルバイトがいたらしいです。入場料のほとんどはあのおっさんに対して払っていたようなものなので、ちょっとかわいそうでした。

夢工房

「癒しだんご」という名前の団子屋の近くに大きな神社があったので行くと、ウサギに紐をつけて散歩させている人がいました。犬の連れ込みは禁止なのですが、ウサギならいいみたいです。隣に「屋台会館」という巫女さんが案内してくれる博物館があったのですが、高いので入りませんでした。Y君が「お触りありなら」と言っていたのが印象的でした。

神社の横に「大爆笑 夢工房 アイスクリームせんべい」という看板があったので行ってみると、窓ガラスに「夢」という大きな紙の切り抜きが貼ってある家がありました。「パラダイス」の匂いが濃厚に感じられるたたずまいで、入る以前に大爆笑できたので入りませんでした。夢工房の近くに巨大な字で「あびにょん」と書いてあるアパートと「独身女性限定」と書かれた汚すぎるマンション?があったのがより間抜けさを際立たせていました。独身女性限定マンションの下に止まっている車の群れはどう見ても独身女性たちのものとは思われませんでした。

缶ビリーバボー

F君が彼女のために買っていましたが、今はその話は「なかったこと」になっています。

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