戸隠遠征記 文・武田直也
先日ふらふら放浪してたら長野まで行ってしまいました。ついでに戸隠は忍者村に寄ってきましたので報告いたします。ちなみに「とがくれ」と読んでしまいがちですが「とがくし」とか読むらしいっすよ。どっちでもいいようなもんですがね。戸隠が長野にあるなんてさっぱり知りもしなかったんですが、地図でふと地名をみつけちまいました。さっそく長野に草として潜んでる友人にTEL!会うのも1年ぶりというのにいきなり連れて行けと命をくだしたわけです。
車で市内から車を駆ること小一時間、看板が見えてきました・・・「ちびっこ忍者村」・・・ちびっこ?27歳はセーフなのか?あ、まだ先にアダルト向け忍者村があるらしい。ちびっこって響きにも何か感じるところはあるが、まあ見なかったことにしよう。
ちびっこ忍者村から10分ほど過ぎると何やら人ごみが。観光バスやらみやげ物屋が見えてきます。味のありすぎる看板も。「コーヒー館ご利用の方もどうぞ」なんて書いてますね。忍者にはプライドってもんは無いらしいです。
入場料500円を払って冊子をもらい中に入ると「忍法資料館」やら「手裏剣道場」など刺激的な看板が目に入ってきます。なんだか27にもなってどきどきしてる自分を思わず発見してしまいました。以下、主要施設です。
・「戸隠民俗資料館」
鍬や脱穀機に神楽関係のものが並んでいます。・・・きっと黒装束に身をつつんで鎌ヌンチャクで稲穂刈りながらせっせと五色米でも作ってたんでしょう。いやきっとそうに違いありません。
・「忍法資料館1階」
どこからどう見ても「普通の農家」を再現してあります。岡山の両親の実家を思い出してしまいました。・・・完璧なカモフラージュですね。きっとたんすを開けると底光りする中に手裏剣や刀があるんでしょう。
・「忍法資料館2階」
初見良昭(白龍)氏寄贈の黒装束や刀、手裏剣が並んでいます。初見氏とお弟子さんの訓練風景やイメージショットの写真も飾ってあります。奥さんまで参加してます。理解のあるいい奥さんですね。ふと上をむくといきなり忍者人形がはりついてました。結構不意を突かれます。さすが忍者。冊子には解説と共に初見氏にいたるまでの戸隠流忍術伝承者の系譜が載っております。いんちきくささ満点でいい味だしてます。ちなみに初見氏の「秘伝戸隠流忍法」は愛読書であります。なんでこんな本持ってんでしょうか。
・「忍者からくり屋敷」
いわゆる壁の一部が回転したり、掛軸の裏に抜け穴があったりというあれです。いかにも子供だましですね。って思ってたらごめんなさい、なめてました。他の人がいなければ一生からくり屋敷でさまようことになってるところでした。思わず泣きそうになってしまいました。これだけでも500円は安いです。一度チャレンジをお勧めします。
・「ぐらぐら砦(仮題)」
侵入にセンサーが反応して塔が揺れます。すぐ止まるのでもっと揺れていたい人はわざわざ入り口まで戻りましょう。
・「壁わたり(仮題)」
壁に板やら鎖が設置してあり、それを移動して遊びます。27にもなって何やってんでしょうか。
・「記念写真ボード」
忍者とくノ一の絵から顔を出して写真が取れるという夢のようなサービス。しかも無料。とりあえずくノ一をチョイス。俺なにやってんだろうとつぶやきながら笑顔を作りましょう。
・「手裏剣道場」
5枚200円だったかな?とりあえず的に向かって手裏剣を思う存分投げられます。棒手裏剣はありません。これまで本で読んできた手裏剣の投げ方に従って投げましたがこれが全く当たらない。忍者にむいてないようです。後から写真見ると何故か投げたはずの手裏剣が真上に・・・。なんで?
・「御土産屋」
ストラップからキーホルダーから定番ものは揃ってます。ちなみに私はウレタンヌンチャク(忍者ロゴ入り)、手裏剣2枚(忍者ロゴ入り。鋼鉄製。尖っては無いが当たったら死にそう。)、Tシャツ(忍者ロゴ入り。「忍」の文字がそそる。)。こんなに喜んでるのは私とロシア人二人組みだけでした。少なくとも店にボンクラが3人いることだけは理解できました。
以上。これで500円はかなりお徳といえましょう。次はちびっこ忍者村、待ってろよ。
長野駅から片道1時間で急行バスが出てますので近くに寄った時には必ず寄るようにしてください。