太秦(うずまさ)遠征記2001.11.28  文:武田直也

 目付きの悪いおっさんと酒くさいおっさん二人組みで行ってきました「太秦映画村」。入り口
とりあえずの目的は「レッド・シャドー公開記念 激突!超忍者ショー」忍者が激突すんだぜ!すげえよ!あとでレッド・シャドー見に行ったら完璧だよ!ってなキン肉マン消しゴム机の引出しにいっぱいありますレベルに恥ずかしい会話の末に映画村デビューすることになったわけです。

で、中身。

・ レッド・シャドーで使った映画小道具・大道具展
でっかいモーニング・スターが怪しくて良い。
・ なにやら映画をモチーフにしたアミューズメントパーク
10秒は見たかな

まあこの辺まではアペリティフ。

回船問屋前怪獣
回船問屋の前の池から怪獣が現れます。意味がわかりません。何故か鳴き声つき。誰も振り返りもしてませんでした。熱海秘宝館入り口のマーメイドを何故か思い出してしまいました。
・ 拷問部屋
Fがどうしても三角木馬に跨ってるところを撮ってほしいと目をうるうるさせながら頼んでくるので嫌だけど撮ってあげました。とりあえず、抱き石拷問も撮ったんですが、石は無し。オプション料金払えば出してくれるのかも。あと、さらし首・・・っておい、首は拷問部屋の中に飾るもんなのか?
もちろん牢屋もありました。
・ お白洲(漢字合ってる?)
遠山の金さんとかのあれ。派手な女が金さんの位置でずーっとくつろいでいた為、写真撮れず。土下座写真撮りたかったんだがな。ここで金さん役じゃなくて土下座役をチョイスするってのが控えめでいい感じ。
・ 茶屋
グリーンティーうまうま。
・ 日本映画情報館
ボタン押したら過去の有名日本映画の名場面見れたりとか。あと役者の使ってた品とか古いポスターとかあります。一所懸命に日本初の総天然色映画「カルメン故郷に帰る」の魅力(高峰秀子の太腿とか、水着姿のミュージカルダンスとか)語り尽くさせて頂きました。Fが聞いてくれないので一人で寂しくだけど。


・ 忍者道具販売所
まず、店の前に半身で忍者が。これがやばい。明らかに死後2週間は経ってる目付き。そういやインドで酒飲み過ぎてゲロ吐く直前のシーク教徒がこんな目付きだったような気がします。子供がみたらトラウマ保証。忍者人形のアップ
店の横には「忍」のタペストリー。下に「NINJA」って書いてあるのが西洋かぶれでニンジャっぽくて良い。こいつを売ってほしいって奴が世間に最低二人はおりますので販売するなら連絡ください。
販売してるグッズは、まあいわゆるキーホルダーとかのお土産品なんだが、よくできた模造刀とか槍とかは結構高値で売ってます。買った馬鹿連絡ください。たぶん友達いないだろうから俺がなってあげます。
・ ラーメン屋
中にある食堂。料金普通。何喰ったか全く記憶なし。店員くノ一姿のコスプレ食堂とかだったら倍額でも払うよ。
・ 花魁(おいらん)写真館
花魁と一緒に写真を撮ってもらえるって商売。800円くらいだったような気がする。ちゃんとポン引きもいる。金取るなら花魁らしいことをして欲しいもんだってな会話が交わされたのはここだけの秘密らしい。
・ 映画撮影見学
青空のもと、監督が何やら指示して役者が演じてるって寸劇を見れます。俺たちが見たのは「暴漢にからまれた娘を剣士が峰打ちでばったばったと・・・」てな感じ。(不死川注:娘にからむ暴漢を剣士が峰打ちでばったばったと・・・が正しいと思います。娘をなぐってどうする)横で見てたフランス人のお姉様がかわいかったです。
・ 映画の裏側全部見せます
セットの中でアクションとか撮影がどういう風に行われているのか見せてくれます。くだらない寸劇みたいなのを想像してたんですが、さすが職業にしてるだけあってかなり受けてました。やるなあ、なんかジェラシー感じるなあ。
手裏剣道場
うだうだくだらない話してる内に結局やらずじまい。たぶん、ちょんまげはウイロウみたいでうまそうだとかそういう話だったような気がする。
屋根裏セット 忍者看板
忍者が潜みそうな屋根裏を忠実に再現。一階建ての平屋にいきなり屋根裏が!本当にただの屋根裏・・・どうしろってんだ?
・ 千年の恋セット公開
あの源氏物語の映画「千年の恋」のセット(実際使ったのかどうか知らないが)に入れる。女優と男優が衣装着て一緒に記念撮影してくれるらしい。十二単とかで座ってファミリーと写真撮ってました。明らかに俺たちおっさん二人組みが割り込める空気ではない。なんだか知らんが負け犬気分。でもセット入り口近辺の本職のスタッフらしき人たちは非常に愛想良く丁寧な方ばかりで、何とか耐えることができました。ありがとう。


で、メイン

・ 激突!超忍者ショー
公開されたばかりのレッド・シャドー赤影をモチーフにしたショー。これの前にやってた「ガオレンジャーショー」を悲しいくらいちっぽけなプライドでパス。中は演劇場のような作りで、日本酒片手の親父が将棋でも打ってそうなくたびれた長いすがたくさん。とりあえず座って上演を待ちます。まぶしいくらい幸せそうな子供連れとか、別に何が上演されようが関係なく絶対空間を作ってるようなカップルとかでだんだん席が埋まっていきます。「やっぱ金目教は外せん」とか「いや李連杰ばりのワイヤーアクションこそ・・・」とか言ってるボンクラは他にあんまりいそうにありません。
 いざ始まってみると盗まれた宝剣を巡っての忍者軍団の戦いで、ちゃんと敵の頭領が客いじりなんかしつつ、トランポリンやらマットを使って会場中をアクロバティックに縦横無尽に走り回って剣戟やってました。
 で、感想

F:「クルクル回ってて良かった」
私:「ピューって飛んでて良かった」
 
 ・・・何だか俺たちこのままではいけない気がする・・・

出口


おまけ:
このあと、中野監督「レッド・シャドー」を見てきました
感想

F:何とかいう女の体操選手の前に、クラブの形した金色の宝物が出てきたときは「これは・・・ひょっとして!」思うたなあ。で、「やっぱり」や。

私:麻生久美子の網タイツが良い。

いつも通り、王将で餃子十人前とビールで〆。
いつまでもこんなことばかりしてちゃいけないと思いながら眠りについた一日でした。

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