(08)アメリカン忍者2 殺人レプリカント

"AMERICAN NINJA 2:THE CONFRONTATION"/"アメリカン忍者2 殺人レプリカント" 1987年 USA:Cannon Group

監督 Sam Firstenberg
製作 Menahem Golan Yoram Globus
脚本 Gary Conway James Booth
原作 Gary Conway
製作総指揮 Avi Lerner
撮影 Gideon Porath
音楽 George S.Clinton
出演 Michael Dudikoff
   Steve James Larry Poindexter Gary Conway Jeff Weston

(武田)
 キャノングループだけに流石にひどい物は作ってない。ただ素晴らしい物でもない。小ぶりな作品。主人公と準主人公の白黒コンビのアクションができてないのが理由だろう。敵役の東洋人はどうもキックボクサー系の動き。格闘はいいが、刀がいまいち。主役のスタンドインは非常に素晴らしい動きをしている。ニンジャ物は概して顔を隠せるのでそういう点では作りやすいと言えるだろう。
 白黒コンビが南国の島で、バイオスーパーニンジャを作っている麻薬王をやっつける。南国っぽい音楽がずっと流れている。戦闘中も。なんか間抜け。作品としては、一般性を獲得するためジョークを盛り込もうとして、アクションの質が落ちて小ぶりな作品になってしまってる。う〜ん、残念。

2002.07追記
 キャノン・グループのファーステンバーグ監督作。比較的まじめな監督らしく、ニンジャ衣装は全てスタンダードに黒。その辺ちゃんと作ろうとしたニンジャ映画には「敵が紛れ込んでもさっぱりわからん」って弱点があることがわかる。もしかしたら色とりどりのニンジャが映画に登場するのは、日本の忍者映画から国際的なニンジャ映画に脱皮するための必須要素だったのかもしれん。…もしかしたら俺は今、初めてこのことに気づいた日本人かも!
クールな視線の主人公とムキムキ黒人コンビがバイオスーパーニンジャを作っている麻薬王を滅ぼすって話。このコンビはアクションがさっぱりなので見栄えがしないが、スタント役者と敵役は結構いいのを使ってるようだ。ソードアクションはいまいちだが。

(不死川)
 間抜けな映画だった。アクションがちょっと。博士が作りかけの改造人間達と自爆するシーンなど、「ふしぎの海のナディア劇場版」を思い出した。そういえば「ナディア劇場版」には伊藤つかさが人造人間役(声だけ)で出ていたなーといっても、誰も知らんだろうが(知る必要もないし)。△

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