(18)ニンジャ刑事ダブルエッジ

“DOUBLE EDGE”/“ニンジャ刑事 ダブルエッジ”
?年 ?:Silver Star

 

監督 John Lloyd
撮影 Victor Anders and Arthur Ann
脚本 Jim Gaines,Sean Sommers and John Lloyd
音楽 Pat Wales

出演
Ron Kristoff
Ken Watanabe
Jim Gaines
James Moss
Tony East
Dan Anderson
Robert Mason
Jerry Bayron

 (武田)
 シルバースター社。B級としてマニアック本に時々紹介されるらしいが、これをトンデモ映画として片付けるのは早計にすぎると思う。もちろんいわんとするのは、これはニンジャ映画の中では最高峰に属する方なんだ!ということだけなんだけど。

 昼は刑事、夜は悪を裁く忍者として活躍する心優しき主人公。友人を自殺に追い込んだヤクザ組織を追ううち、20年前に両親を惨殺した手の甲に蝶のタトゥーを持つ男を発見する。シャブづけにされたり、ボスが敵の一味だったりするが、林でのゲリラ戦により敵を殲滅!「せめて殺してくれ!」と叫ぶカタキにハラキリを強要して去る。死にきれない相手は叫ぶのだ「ニンジャー・・カムバァーック、ヒァー!」

 ひげ面・皮ジャン・グラサンのラテン系主人公がかっこいい。ニンジャ服がよく映える。服の色は黒で、目の上以外は皆覆われている。たぶんダブル。技は珍しくカラテでもクンフーでもキックでもない。カラテ+柔術っぽいが忍術かも。本でかじったぐらいの知識しかないから確かじゃないが、とりあえず他とは違う。主人公の忍術の習得方法は孤児の時にケン・ワタナベに拾われたという設定。

 ちなみに九字の印が全て示される。ただしただの勘違いか、俺の気が違ってるのかはわからないが、印を結んで行く順番が違う。“者闘兵臨在烈陣皆前”の順になっている。あと別にいいけど日本語訳にカタカナがオオスギル。こんなカンジで。

←「お前の捜査は乱暴すぎるんだ!」と主人公を叱る署長。壁には毎度お馴染みレーガン大統領の写真。

(不死川)
 これは本当にオモシロイ!主人公の生い立ちとか、悪役のワルさとか、話が一貫している珍しいニンジャ映画であるといえよう。ねずみ小僧+ハングマン+必殺!+ニンジャみたいな話。「ニンジャ」と並ぶ傑作!「ニンジャー、カームバーックヒヤー!ニンジャー!!」◎

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