(03)ニンジャ

“NINJA III THE DOMINATION”/“ニンジャ”
1994年 Glan-Globus

監督 Sam Firstenberg
製作 Menahem Golan and Yoram Globus
脚本 James R.Silke
撮影 Hanania Baer
出演 Lucinda Dickey,Jordan Bennett,Sho Kosugi

(武田)
日本で公開されあまつさえTVに乗ったニンジャ映画はこれだけではないだろうか。ストーリーははっきり言えばめちゃくちゃ。エクソシスト・ニンジャといった趣か。冒頭からゴルフ場にニンジャが現れて客や警官を殺しまくる所から始まり、しかも意味なし。「とまれー。この刀あげるから、とまれー」意味わからんっちゅうねん。しかしそれを補って余りある衣装を含めたニンジャの格好よさ、アクション、そして妖しさ。ニンジャ映画としては修羅ノ章に一歩譲るが、ニンジャはこちらの方が描けてる。

修羅ノ章より金がかかってるだけあって、格闘場面の質は飛躍的にアップしている。相手のスタントマンもしっかりした技を使うので、ショー・コスギのアクションが生きて来る。しかしその他の場面が、神秘的すぎてちょっとねえ。

主人公の女が、アクションを必要とするせいかもしれないが、筋肉質であんまり良くない。でも軟弱な日本のくノ一と違って、この映画の女ニンジャはハードで非常によい。

頭巾のかぶり方などがニンジャ映画愛好家にとっては勉強になる。さんざん白ニンジャと黒ニンジャが対決したのに、主人公のべたな一撃で黒ニンジャがやられる・・映画の都合に大笑い。

(不死川)
 もうメチャクチャ(おもしろいけど)。最後の方で、敵がぐるぐる回転して地中にもぐるのが良かった。○

 女が「ニンジャ憑き」になるのはわかったけれども、最初に「ニンジャ憑き」になってゴルフ場で暴れ回る男は誰だったんだ?

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