インドネシアで魔法使いを襲撃するニンジャ

タルマナディ○満月通信●「アジアの暮らしとこうげい」 (m00000901)http://www.melma.com/mag/01/m00000901/a00000012.htmlより。トラックが3台とおったらニンジャ・・・。


昨日(7月12日)午前11時頃、ジャカルタ、スカイラインビル前の交差点付近で、 Rp.570,000,000 を積んだBMWが、タイアをパンクさせられ、測道に寄ったところ を拳銃の空砲で脅され強盗にあいました。犯人は、バイクで逃走したもようです。 この手の犯行は内通者がいるはずですので、皆さん、くれぐれも現金輸送の情報 は身内にも気を付けて下さい。
 という現地人からの確認情報が
IIJC (Indonesia Internet Japan Club) Working Group
より届けられました。 現金輸送の予定が無くても噂話には気をつけたほうがよいでしょう。無意識に発言し た内容を思いがけない人が知っていたりして驚くことがあります。 年齢性別を問わず井戸端会議的なもの(生の会話)が人々をつなぐネットワークの重 要な役割を果たしており、ニュースは変容する物語となってあっという間に伝播して いきます。 ジャワ島のソロに暮らしていたころは夜毎、仲のいいおっさんが路地に集まり縁台に 並んで腰掛け何をするでもなく、ただタバコをふかしながら夜がふけて眠くなるのを 待つといったスタイルが日課でした。そうした場で情報交換がなされるのです。

 インドネシアの政治と経済の混迷が長引くにつれて 治安も悪化しているようです。 ジャカルタでは以前にもまして置き引き、ゆすり、たかりの類が増え、 夜道の一人歩きはもとよりバスやタクシーへの乗車の危険性も注意される昨今です。 ジャカルタのタクシー強盗は運転手が客を襲うのですからたまったもんじゃありませ ん。よく、何色のタクシーは安全だとか言われていますが何色だろうと、これからジ ャカルタへ旅行される方はご注意ください。 大都会ジャカルタの表通りは世界の一流ブランドやホテルが軒を並べ安全で明るいイ メージがありますが、ひとたび裏へ回り路地へ入り込むと闇の世界が存在します。 そこでは人懐っこい子供達など庶民の暮らしと触れ合うことができますが、深夜の徘 徊だけは避けたほうが無難です。夜の闇に浮かび上がる1軒の屋台にたむろする怪し い人達と会話するあの独特の雰囲気は他では得られないものですが、それなりの覚悟 が必要です。たとえ身は安全でも怖い思いはしますよ。 と、私は自分に言い聞かせているのですが今のところジャカルタを訪れる予定はあり ません。

一方、貧困層を多く抱えるジャワ島農村部における急激な治安の悪化が報告されてお り心配しているのですが、仕事の性格上、各地方農村部との付き合いは多く、 しばらくしたらそのあたりを実際に見聞することになるでしょう。

 以前、「6/2にニンジャが一斉に大衆を扇動して暴動を巻き起こし、インドネシアが 大混乱に陥るという噂が飛んでいるらしい」と、 ニンジャ出現の未確認情報をお知らせしましたが、先日、ニンジャに関する 情報を入手しましたのでここにお知らせしておきます。

◆事件
去年、ジャワ島の東端にあるバニュワギ(Banyuwangi)でのこと
2月に黒魔術師(呪術師)と目された五人が斬殺され、バニュワギ県警察は250人! を容疑者として逮捕。
3月から6月まではスハルト退陣劇があったためか、平温を保つ。
7月、黒魔術師と疑われた5人が殺害され、コーヒー数千トンが略奪される。
8月、7人が黒魔術の噂に関連して疑われて殺害される。
9月、71人が黒魔術の噂に関連して疑われて殺害される。
以上がニンジャ集団による犯行と噂されている

◆犯人像
忍者と呼ばれる殺人犯は極めて規律正しく組織された一味であり、手口から殺人のプ ロ集団と思われている。手際の良さと服装が黒づくめであり、日本の忍者に似ている のでこの名前で呼ばれている。彼らは1984年のタンジュンプリオク虐殺事件の時と同 様、軍隊の特殊部隊からなる特別部隊では無いかとの噂もありますが、その真偽は不 明。もしそうであると仮定したならば、彼らの活動資金は中央の政治家から拠出され ている可能性があり、津々浦々まで浸透した密告システムのために、警察もおいそれ と手が出せない事にもなりかねません。 これ以外には、殺人が行われた村の住人には面が割れていない暴力団崩れもいますし、 一方、恐怖に駆られた村人が不審者を集団心理に駆られて袋叩きにしているような情 報もあるようです。

◆ 犯行の実状
1. 犯行時間
夜間である。

2. 犯行場所
人目に付かない場所が多く、特に過疎な寒村の村外れが多い。

3. 犯行の方法
銃砲ではなく鈍器や刃物を用いて殺人を行う。被害者の遺体は第三者が気づくように、 わざと目立つところにさらされる。

4. 犯行前後の移動
目撃者によると、トラック三台に分乗してきて手際良く作業を行うといわれる。  

◆対策(として紹介された内容そのまま)
1、滞在する村に呪術師がいるかどうかを確認してください。まだ攻撃されていない 呪術師がいるなら、その村が攻撃目標になり易いと言えます。

2、犯人が組織された軍の場合 神出鬼没なので、個人的には防衛対策は不可能。危 険地域からとにかく避難するしかない。

3、犯人が暴力団の場合 どこの村まで、殺人事件が迫ってきているかを調べて、そ の前線に近い村には投宿しないこと

4、犯人が村人の場合 初めて訪問する村には、その村の有名人を同行させること。 以前に訪問したことのある村では、村人の態度の変化を読み取り、危険を察知した場 合にはその地域に投宿しないこと。

5、日暮れまでに移動し終わること。大きな町にある一流ホテルに投宿する。夜は出 歩かないこと。

6、自家用車でも、夜間は大きな町から出ないこと。

7、荷台に若者を乗せた幌のかかったトラックが三台続いて走っているばあいは Ninjaと思った方が良い。すぐに道端によけ、そのトラックの来た方向に逃げること。

8、村落部を旅行する場合には、疑いをかけられる「B****」のジャカルタナンバー ではなく、現地のナンバーの自動車を使うこと。

作り話の様で馬鹿らしくなってくるような内容ですが しかし、 これら情報を読んでいると自分がこれまで見聞したり体験してきたことが走馬灯の様 に駆け巡りこのニンジャの話はあながち嘘とは思えなく、思い当たるふしもあるので すが 真相はまだ、判りません。 これからインドネシアを旅行される方は、くれぐれも用心してください。 安全だと思われているバリでも似たような事は起こり得るし 実際、過去にこのようなことはあったのですから。

外務省では ビンタン島に対する「観光旅行延期勧告」を解除し、バリ島及びビンタン島を除く地 域に対する「観光旅行延期勧告」を継続中。