伊勢遠征記(3)


〜領民の里〜

領民の里と忍者の里をつなぐのは、長い長いエスカレーターです。各アトラクションのスケジュールにより、このエスカレーターを何度も往復することになります。すいているときは、エスカレーターに座って昇り降りするといいかもしれません。


野外時代劇ライブ「武蔵」

一乗寺下り松の決闘を主題にした活劇です。まずは盗賊のズッコケ二人組がテンポのいいトークで観客席を盛り上げてくれました。ほどなく武蔵が二刀流で現れ、すばらしい殺陣を披露します。佐々木小次郎とか出雲の阿国とかもついでに出てきますが、本筋にはあまり関係なく、武蔵の戦いを見物していただけなのでした。



有名な二刀流


ニャンまげショー

野外ステージでニャンまげショーがありました。観客席から子供をステージに呼んで、ニャンまげと一緒に忍術修行をしてもらうという趣向です。お父さんたちはここぞとばかりにビデオカメラを構えていましたが、わたしたちにはそれほど面白い内容でもなく、途中で見るのをやめてしまいました。


左はさるまげです


ニャンまげグッズショップ「多加井屋」

野外ステージのすぐ横にあります。ニャンまげのぬいぐるみや文房具、携帯ストラップにお菓子と、いろいろあって迷ってしまいます。ニャンまげ人形5匹詰め合わせ、というのがありましたが、人気がないのか一部バラ売りされていました。手ごろなのはペンやハンコなど(450円)です。おみやげにぜひどうぞ。


山田奉行所

悪の山伏と巡礼のばあさんとの珍事件を、遠山金四郎の名裁きで解決します。山伏役はさきほどの武蔵ショーで盗賊の役をやってたズッコケ二人組で、やはりコミカルなトークで笑わせてくれました。楽しい劇でしたが、最後のばあさんの改悛のせりふが長すぎるのがちょっと気になりました。「武蔵」で小次郎役の人も出演しましたが、さっきと同様、あまり何もしませんでした。
劇中、舞台の袖を猫が通りました。こんな山の中に猫がいるなんてどういうことでしょうか。



それなりの緊迫感

日本伝統文化劇場

おいらんの吉野太夫と藍染め職人の恋を描いた人情ものです。アクションがあるわけではありませんが、出てくるものがことごとく異常なのが見どころです。「わちきは、〜で、ありんす〜」という、おいらん独特のしゃべり方が聞けますし、異様なまでの厚底げたでゆっくり歩く姿を見ることができます。今のわたしたちが見ると、どれも不自然なものばかりです。あんなので江戸時代の人は興奮できたのでしょうか。特に、吉野大夫といつも一緒にいる赤い着物を着た女が印象的です。何か言われるたびに、頭のてっぺんから抜けるような声で
「あーーーいーーーーー」
という狂った返事をします。かなりインパクトが強かったらしく、劇が終わって小屋を出て行くお客さんはみんな「あーいー」の真似をしていました。



手を隠す染職人

伊賀妖術屋敷

遊園地などによくあるビックリハウスです。水が下から上に流れていたり、まっすぐ立っていられない床や、どうしても登れないはしごなどがありました。しかしこれが妖術なのか、というと首を傾げてしまいます。


妖怪屋敷

いろいろな妖怪のはりぼてが展示してあります。「妖怪は悪いものではないのじゃ」というアナウンスが流れているわりには、「勉強しない子供はこういう妖怪になってしまうぞ」という脅しもありました。まわりの子供たちは「こんなの全然こわくないもんねー」と得意げでしたが、本当に怖くないのであまり自慢にはなりません。


戦国腕試し館

弓道場です。うまく的に当たると番傘などの景品がもらえます。変な帽子にマント・ダリのようなちょびひげをつけたバテレン風の男が受け付けでした。1人500円で5本撃てますが、2人だったら6本ずつになります。弓は本物ではなく、竹にひもをつけただけのおもちゃでした。不死川氏は学生時代に弓道の授業を受けていたそうで、あきらかに普通の人とは違うフォームで構えていました。しかしやはりおもちゃなので、パワーがなくてまっすぐ飛ばすことができませんでした。


鉄砲体験館

要するにコルクの鉄砲による射的ですが、見るだけでやりませんでした。


舶来写真館

忍者装束やお姫様、殿様の格好で記念写真撮影ができるコスプレ写真館です。家族連れが姫や若君の格好をしていました。安かったらわたしたちも撮りたかったのですが、値段はどこにも書いていませんでした。係りの人に尋ねようにも、受け付け・着付け・撮影を一人で全部やっていたので聞けませんでした。結局その家族がいつまでも終わらなくて、時間がなくなってしまいました。残念です。


手裏剣道場

手裏剣を的に当てると景品がもらえます。しかしその手裏剣は、竜のマークがついた土産物屋でよく売っている金属製のおもちゃです。おもちゃでも、発泡スチロールの的には一応突き刺さります。大きく振りかぶって投げると天井に触ってしまい、うまく投げられません。それにしても伊賀では本物の手裏剣を5枚200円で投げられたのに、おもちゃが5枚で500円とはちょっと高くないでしょうか。
不死川氏はうまく的に当てることができました。しかし景品はコーヒーカップ型の入れものとかAIBOのニセモノキーホルダーなど、しょうもないものばかりだったのでもらいませんでした。


出口

出入り口は「関所」と呼ばれています。帰りがけにここでニャンまげに会いました。ニャンまげの歌では「ニャンまげにとびつこう」とのことですが、近寄るとちょっと臭かったのでとびつきませんでした。やはり長時間着ぐるみの中に入っていると汗をたくさんかくのでしょう。かわりに握手をしてもらいました。



パンまげは欠席

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